浄瑠璃のお話

新内は江戸浄瑠璃のひとつですが、「浄瑠璃」について少し調べてみました。

浄瑠璃は、三味線音楽の語り物のことを指します。(三味線音楽は大きく分けると、長唄や端唄・小唄などの「唄物」と義太夫や浄瑠璃などの「語物」に分かれます)
音曲とともに物語を語るといえば、琵琶法師が起源でしょうか。
琵琶は奈良時代〜平安時代に大陸からもたらされたとされていますが、当時は宗教音楽の側面が強かったようです。鎌倉時代に入り、「平家物語」を語る琵琶法師が登場し、その中に牛若丸(源氏)と浄瑠璃姫の恋物語(十二段草子)があり、大流行したようです。そこから語り物が浄瑠璃と呼ばれるようになりました。(1300年頃でしょうか)
当時の琵琶法師は仏教の布教を行ったり、おとぎ話などをネタに語っている人もいたようですが、ロマンス系が人気があるのは今も昔も同じなんでしょうね。
その後、豊後節ができたのが1730年を過ぎた頃の江戸中期です。

浄瑠璃御前物語

牛若丸が鞍馬山から平氏を倒す旅に出た途中で泊まった家の娘が浄瑠璃姫で、名前の通り大変美しい姫だったそうな。
そして牛若丸(源義経)は恋に落ちます。牛若丸は平氏を倒すという志がありますから、その志を果たしたら迎えに来ると言い残して旅を続けます。
浄瑠璃姫は、牛若丸の言葉を信じて待ち続けますが、待ちきれずに川に身を投げます。

浄瑠璃ケ淵

愛知県の岡崎城には浄瑠璃ケ淵があるそうです。
他にも浄瑠璃姫が待ちきれずに会いに行ったら、すでに牛若丸は死んでたけど、浄瑠璃姫の涙で生き返り旅を続ける・・みたいなストーリーもあるみたいです。